- 「医師って話しかけにくい…」そんな風に感じている新人さんへ
- 私も最初は緊張の連続。けど、少しずつ距離を縮めるコツが見えてきました
- 外科医との関係は“信頼関係”がすべて。まずはその第一歩から!

【1. 外科医ってどんな人たち?】
- 一般的に外科医はせっかちな人が多いです(笑)あとは体育系な印象の人たちが多い印象です。もちろんそうじゃない人もいらっしゃいますが。
- 体育会系のイメージがあるからかも知れませんが、仲間意識の高い人も多い気がします。最近は少し時代が変わったようにも感じますが、いわゆる「飲みにケーション」でスタッフ間のコミュニケーションを深めて仲間意識も高ったように思います。
- 手術への責任が大きいからこそ、ピリピリしていることもある。
なんとなくイメージ湧きますか?
せっかちで体育会系で時にはぴりつく事もある。
今の話を聞いただけだと怖そう・・・ってなりますよね(笑)でも、違うんです。命を扱う仕事だからこそピリつくのも当たり前です。そして手術中その場で怒られる事ももちろんありますが、手術が終わってからもネチネチ言ってくるような外科医はあまり見たことありません。さっぱりした性格の先生たちが多いイメージですね(^^♪

【2. 最初の印象が9割:挨拶の大切さ】
- 声が小さい、挨拶しない→“やる気がない”と思われがち
- 笑顔とあいさつで空気は変わる
- オペ前後のひとこと「よろしくお願いします」「ありがとうございました」も超大事
皆さん日頃から挨拶してますか?もちろんしてますよね。
当たり前の事だけど、挨拶する人としない人どちらが感じ良いか。どちらと一緒に仕事をしたいと思えるか。一目瞭然ですよね。気持ちよく自ら挨拶してくれる人に決まってます。
普段から感じよく挨拶する看護師さんも、緊張や集中や多重課題の状態になると周囲が見えなくなり、普段できている感じの良い挨拶も出来なくなるものです。だから、挨拶は本当に意識して行うようにしましょう。
「でも初めての先生たちだし・・・話しかけにくい・・」
分かります!!!めちゃくちゃ分かります。でもね、そこは社会勉強だと思って踏ん張って挨拶してください。挨拶が返ってこない事もあるかもしれません。でもあなたが挨拶した事実は間違いないです。きちんと挨拶のできる新人さんなんだな。って、その場に居た人は皆思います。挨拶って『頑張ります!』っていう気持ちが伝わる気がするんですよね。挨拶されて嫌な気持ちになる人はいません。むしろ挨拶を返さない人ってどこかおかしいのかと思うほどです。
どうか挨拶だけは忘れないで!

【3. 関わり方の基本ルール】
- 指示は正確に聞き取る/分からなければ確認
- 忙しそうでも、必要な報告・相談はタイミングを見てしっかりと
- 質問する前に「まず調べてみる姿勢」があると好印象
指示は確実に聞き取る。これ、当たり前じゃん。って思うんですけど、手術室って先生はマスクしてるし色んな機械の音してるし、外科医は術やを見ながら指示出すし手術に集中してるから声小さかったりするしで、本当に声が聞き取り辛いんです!口頭指示でしか無い状態で確実に聞き取り対応いなければなりません。
聞き取れなかった時は、きっぱりはっきり「すみません!もう一度お願いします!」をしっかりと言ってください。外科医は聞き取れなくて悩んでる看護師さんを待つのは嫌いです。むしろすぐ対応出来るように聞いてくれる方が良いんです。レスポンスの悪い対応は好まれません。
確認したい・報告したい。でも忙しそう・・・これは、本当に難しいですよね。手術の流れもあるし、なかなか悩みどころ。でもね、必要な報告は必ずタイムリーに行ってください。手術が終わった後に「ガーゼが合わないんです・・」なーんて言われても困ります(極端な例ですが)。
どうしても言い出せない。いつ聞くのか分からない。そんな時は先輩看護師に頼って下さい。伝える必要がある内容なのか・いつ伝えるか、一緒に考えアドバイスを貰いましょう。看護の事だけじゃなく、空気の読み方も先輩からたくさん学びましょう。手術室看護師は、空気読めるって凄く大切です。
今まで散々‘分からないことは直ぐ聞く‘を伝えてきましたが、ただ聞くだけではなく事前に分かっている事については自己学習をしてから尋ねるようにしましょう。何も努力をせずにゼロから教えてもらうのは効率も悪いですし、相手の労力も大きくなります。また、何も勉強せずに聞きに来たっていうのは印象も良くないですからね。医療の世界は自らを律する事で成長幅が変わってくるのです。

【4. 私の体験談:こんな一言で信頼された】
- 緊張しながらも「○○の準備しておきました」と先回りできたとき
- ミスしたけど正直に報告→後で「ちゃんと見てるね」と言ってもらえた
- “信頼”は完璧さよりも「誠実さ」から生まれると実感
信頼されたかどうかは先生の胸の内なので測りかねますが、手術が終わった後に「君が担当でよかった」と言われることはありました。イレギュラーへの対応や、患者対応についてが多かった気がします。
先生たち実は結構スタッフの事よく見ています。普段からの口の利き方、患者さんへの対応、言われたことへの反応。色んなところから信頼をしてくれて、私たちの意見にもしっかりと耳をかしてくれるようになっていきます。頑張ってる姿、絶対に見られてます。日頃から誠実な対応を行いましょう。

【5. うまくいかないときはどうする?】
- 相性の問題もある。無理に仲良くしなくてOK
- でも「感じよく・礼儀正しく」は最低ライン
- 困ったときは信頼できる先輩に相談を
うまくいかない相手って絶対に居ます。なんか無理って相手が私にも一人二人います。プライベートだったら関わりません(笑)。でもここは職場。そうないがしろにも出来ません。
あくまで、私たちは患者さんを中心に動いている事を忘れず、患者さんへ医師がベストパフォーマンスをできるように環境を整えます。好きではなくても、もちろん感じの良い対応・挨拶は行います。ギスギスした手術進行はして頂きたくないですからね。そこは手術室看護師のプロ意識だと思っています。
でもね!パワハラ・セクハラ・フキハラとなると話は別!絶対に先輩や上司に相談してください。先輩であれば、後輩のそんな姿をみかけたら直ぐに対応してあげてください。その場の空気を変える・上司へ報告するなど、新人さんだけでは頼り方もきっと分からないから。
あなたの心が傷を負わないように。

【まとめ】
- 医師との関係づくりは、怖がるより“信頼を少しずつ積み上げること”
- 最初は挨拶と報連相だけでも十分!
- 一緒に成長していくためのパートナーだと思えたら、仕事がもっと楽しくなる
医師も先輩も患者さんの為にともに頑張るチームです。部活じゃないけれど、ともに頑張り乗り越えていくことは自分自身を強くしますし、自分の存在意義を感じる事に繋がります。どうか恐れず、距離を置こうとばかりせず、ともに頑張っていきましょう。


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